「パッシブラジエーター型エンクロージュア・キット」製作記(番外編)

「オントモ・ヴィレッジ オンラインショップ」で販売しているキヨトマモル氏設計による『パッシブラジエーター型エンクロージュア・キット』。当初予定していたより素材入手に手間取ってしまい発送が遅くなってしまいましたが、注文された方は既に作り始めているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「Stereo」2018年1月号では、連載記事「craft vintage(クラフト・ヴィンテージ)」にて “MDFエンクロージュアを簡単塗装” と題してその塗装の様子が紹介されていますので、是非参考にしてください。

今回は、その『パッシブラジエーター型エンクロージュア・キット』を作る上で、実際にスタッフが「やってしまった」失敗例を紹介したいと思います。実に素人くさい失敗をしていますが、そうは言っても人は失敗から学ぶもの。みなさんには失敗をしてほしくないので、「あはは、ばかな失敗してやがる」「こんな失敗するやつが組み立てても出来るんだったら、自分ならもっと上手にできる」とご照覧いただけましたらば、その失敗も報われるというものです…。

※過去の記事もよろしければ併せてご覧ください。

製作記その1「準備から箱の組み立てまで」
製作記その2「パッシブラジエーターを作る」
製作記その3「完成まで」
続編「仕上げでこんなに変わった!」


CASE1:桟が合わない!

撮影用に急いで組み立てているので若干ずれている部分があるのはご容赦いただきたいのですが、これがまあひとつの完成形。前板、天板、側板、底板に、パッシブラジエーター部分を挿させる「桟」の部分を取り付けたところです。

弊社が作成した「組み立て手順書」内で言うと『Step1』の(6)の作業となりますが、

この部分、ぴっちり組み合わさるはずが…
合わない!! 「桟【長】」が、どうしてもはまらない!!

天板、側板、底板をきっちりボンド付けしたはずが、どうも微妙なズレが生じていたようで、それに気づいたときは時すでに遅し。ボンドが乾いてしまっていて、板はもうどうにも動かせない状態となってしまいました。

結局、「桟【長】」を紙ヤスリで研磨してはめることに。最初は「まあ、ヤスリでキレイに削ればいいでしょう」程度に考えていたのですが、いざやってみると桟が小さくてまっすぐ削れないし、外から見える部分ではなかったのが幸いでしたが、それにしても削りすぎて隙間も出来てしまうしでトホホなことに…↓

【結論】「組み立て手順書」内の『Step1』はボンドが乾く前に、一気に仕上げるべき!


CASE2:オニメナットの向きが逆!

ひとつ前の写真の時点で既にお気づきになった方も多いかと思いますが、オニメナットを受ける桟の向きを逆に付けてしまいました。どうしてボンドを付けて板にはめる、まさにそのときに気付かなかったのか…。あのときに戻って、板にはめようとしている自分の手をガシッとつかんで「おいっ!違うだろ!」と言いたい…。

最初の写真に戻りますが、正解はこれですよね。オニメナットの部分は外側ではなく、内側になるようにしないと強度が出なくなってしまいます。

【結論】「オニ」は外…ではなくて、内!


CASE3:パッシブラジエーター木目の向きがバラバラ!

自分でここまで作ることができたのが嬉しくて、スタッフのひとりに「できましたよー!」と自信満々で見せたところ、「これ、なんでパッシブラジエーターの木目の向きが同じ方向を向いてないの?」という非情なる第一声。

おーっ! 確かに…!  言われるまで気付かなかったというのも恥ずかしいけれども、そうゆうところもちゃんと意識してこその自作だよな、と猛省。

「組み立て手順書」『Step2』の(11)の作業では、左右の向きに気を付けてください。

【結論】
上(じゃなくてもいいけど)を向いて貼ろう、(情けなくて)涙がこぼれないように!


CASE4:マホガニーツキ板シール、バックボード紙を失敗してしまった!

「組み立て手順書」『Step2』の(7)と(8)のパッシブラジーエーター部分の作成には特に気を付けて取り掛かっていただきたいのですが、それでもやはり失敗してしまうこともあると思います。私も、最初は緊張していたからか失敗せずにくりぬくことができましたが、二回目は油断したのかまったく上手くくりぬくことができずに、せっかくの素材をダメにしてしまいました。

また、今回は別素材でもお試しいただきたく交換用のバッフルとウレタンエッジをお付けしています。今回の「マホガニーツキ板シール」や「バックボード紙」はどこで入手したらよいのか、ここでお伝えしておきたいと思います。

「マホガニーツキ板シール」 サイズは1セット分でしたら「SSサイズ」で充分です。
「バックボード紙」 サイズは1セット分でしたら「A4規格」で充分です。他社製品でも「1mm厚」でしたら問題ありません。色も音質には関係ありません。主に画材屋さんで取り扱っているようです。


ここに掲載しているのは私個人の失敗をもとにしております。ある程度工作に慣れている人はこんな基本的な失敗をすることなく、もっと簡単に仕上げることができるキットですので、どうぞ安心してお買い求めいただけたらと思います!

パッシブラジエーター型エンクロージュア・キット(2018年2月10日までは「OMP-600」付)

■ 販売価格9,000円(税込9,720円)
■ MDF9mm カット一式 10枚×2台
■ サイズ: W166×H215×D112㎜(端子含まず)

※年内の発送は12月28日12:00までにご入金いただいたご注文分までとさせていただきます。

「パッシブラジエーター型エンクロージュア・キット」が、仕上げでこんなに変わった!

なんということでしょう!仕上げで自作スピーカーのビフォーアフター体験!

先日当ブログにて紹介した、工作初心者でも作ることができた「パッシブラジエーター型エンクロージュア・キット」。設計者であるキヨトマモルさんは「仕上げないエンクロージャーは意味がない」と日頃から仰っていますが、あのキットがキヨトさんの手によって、まるで別物のように生まれ変わりました!

あれ、でも、もともと どんなんだったっけ?というと…

これ。こうしてみると、確かにいかにも「MDFで作りました」という素っ気ない感じですよね。

それを…

まずはヤスリをかけて角を丸くして

このように仕上げると
既製品ですか?どこで買ったんですか?と一瞬思ってしまうような味のある仕上がりに!

どうやってやるのか、その様子は12月19日(火)発売の「Stereo」2018年1月号 連載記事内「craft vintage(クラフト・ヴィンテージ)」で紹介されます!

また、それに先がけて12月2日(土)の東京・神保町で行われます「ハイレゾパーク with 8cm クラブ」のスペシャルプログラム内で、キヨトマモル氏による解説による試聴会を行います!キヨト氏に本キットのことや、仕上げについて直接話を伺える機会ですので、是非お越しください!


■ 「パッシブラジエーター型エンクロージュア・キット」試聴会のお知らせ

・イベント名:「ハイレゾパーク with 8cmクラブ ミーティング」スペシャルプログラム内
・イベント開催日時: 12月1日(金) 11:00~20:00 / 12月2日(土) 11:00~18:00
 ※キヨト氏が登壇して試聴をするスペシャルプログラムは、12月2日(土)14:30から約30分間を予定しています。
・入場料:無料(入退場自由)
・主催:ハイレゾパーク実行委員会 電話03-5412-7887

・会場 神田神保町 書泉グランデ 7F イベントホール 
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-3-2
・アクセス:都営地下鉄三田線・新宿線・東京メトロ半蔵門線「神保町」駅より徒歩約1分
※神保町駅A7出口を出ていただき、靖国通りを秋葉原方面に進み、1分ほどで右手に見えます。
※専用駐車場のご用意はございません。公共交通機関をご利用いただくか、有料駐車場をご利用ください。


■ 商品名:パッシブラジエーター型エンクロージュア・キット(OMP-600対応)
■ 販売価格:9,000円(税込9,720円)
■ 発送時期:12月上旬頃予定

■ スペック
・MDF9mm カット一式 10枚×2台
・サイズ: W166×H215×D112㎜(端子含まず)

■付属品
・ターミナル:2個
・スピーカー配線コード:270mm赤2本(各1本)
・スピーカー配線コード:270mm黒2本(各1本)
・ターミナル用止めネジ:計4本
・バッフル交換用止めネジ:計8本
・ゴムエッジ:4個
・マホガニー天然木シール:1枚
・バックボード紙 1mm厚:1枚
・吸音材(ヴィンテージ):2枚

■ 適合ユニット
・ OMP-600 (バッフル開口寸法 φ58mm)
※ Stereo編 ONTOMO MOOK「これならできる特選スピーカーユニット パイオニア編」特別付録「パイオニア製6cmフルレンジ・スピーカーユニット」
※ 別売りです。本商品には付属しておりませんので、ご注意ください。

>>ご予約はこちら(「オントモ・ヴィレッジ」オンライン・ショップ)