オーディオショップと音楽家、異色のコラボが実現。
もっとたくさん音楽を楽しむ会
「クラリネットのお国柄~ベルリン・フィル首席クラリネット奏者ヴェンツェル・フックス氏とともに~」
去る7月6日(土)、アムトランス㈱が運営するオーディオショップ「オーディトリアム」にて、オーディオと音楽を楽しむ会、「クラリネットのお国柄~ベルリン・フィル首席クラリネット奏者ヴェンツェル・フックス氏とともに~」が催された。
オーディオショップで、音楽家による楽器の解説を中心にしたイベントというと少し違和感があるかもしれないが、企画したアムトランスの草薙社長によると、停滞が続くオーディオ業界を盛り上げるためには、広く「音楽」という観点から全体を盛り上げるといった機運が必要ということで、今回このイベントを開催したとのことだ。
当日は、古典クラリネットからドイツ式、ウィーン式、フランス式、さらにはアメリカ式まで、クラリネットの各国あるいは地域ごとの形状や演奏方法の違いと、それに関わる発達の歴史などを、当時の貴重な楽器を実際に見せながらの解説が行われ、それぞれ代表的なレコード及びCDで演奏を鑑賞する一方、東京藝術大学の招きで来日中のベルリン・フィル首席クラリネット奏者であるヴェンツェル・フックス氏と、東京都交響楽団首席クラリネット奏者の三界秀実氏も来店し、それぞれのクラリネットの音の違いを、実際に吹いて聴かせてくれたり、クラリネット二重奏を披露してくれたりと、大いに会場を盛り上げてくれた。
アムトランスでは今後もこういったイベントを企画していきたいというので、オーディオファンのみならず音楽ファンとしても楽しみだ。