「何本もの突っ張り棒が床から直立し、ボードを天井に密着させている。オーディオを知らない人がここだけを切り取って見れば、もしかして天井が抜けそうなのかと恐怖でしかない。床にはサンシャインの制振シートなどが畳が見えないほど敷き詰められている。前方にはサーロジックのパネルが立ち、横はすだれが垂れ下がり、目の前にはランダムに転がる積み木。「リモコンを足元のコリアンボードに置くと、音楽にプラスティックの音がのっちゃうんだよ」とさりげなく川島健次さんは言う。恐るべきルームチューンの鬼ではないかと推察したが、部屋の調整はほんの一端でしかなかった。…」