コンセプトは“原音再生”
原音再生というサブタイトルの通り、楽器そのものの音をしっかり再生できるように考えて構成されたこのディスクの録音は、生形三郎氏が行いました。録音場所は半無響室(壁や天井に特殊な吸音処理を施し、ほとんど響きがない部屋)を選定しています。そして、収録方式もワンポイントステレオ録音を採用しました。再生機器の性能差が如実に表れる方式でチェックCDとして最適な方式です。
全て新規録音で構成されるこのディスクの総収録時間は60分超、ボリューム満点の内容です。
●半無響室での録音 アコースティック楽器(ヴァイオリン、チェロ、サックス、ドラムセット)を録音しています。それぞれのソロ楽器演奏に加え、トリオアンサンブル曲も収録。
●パイプオルガンの録音 本誌特選盤でも紹介されたCD『バッハ:ゴルトベルク変奏曲』の評価も高い塚谷水無子氏による演奏です。多数の音色を持つパイプオルガンの魅力を伝えるために複数の曲を収録しました。曲の途中で音色を変化させての演奏もあります。
●フルオーケストラの録音 多数の楽器が重なり、解像度が試されるフルオーケストラも2曲収録しています。こちらもワンポイント方式で新たに録音を行いました。
●生録 普段、良く聞いている音でもチェックできるように「雨の音」、そして、「踏切交差点の喧騒音」を収録しています。
●各種信号音 チェックCDとしての使い勝手を考えて、チャンネルチェック、スウィープ信号などによるチェックトラックももちろん収録しています。
ステレオ2月号は1月18日(土)発売です。