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Silverheart/SA × ONTOMO Shop コラボ第三弾! ワンタッチ接続式 DL-103専用アルミシェル 「SE-10Σ limited2」予約受付開始!
ハンドメイド製作を行なう工房 Silverheart/SA とコラボした、MC型カートリッジ「DL-103(デノン製)」専用のワンタッチジョイント搭載のアルミシェル。リード線にはノードストのリファレンス・インターナル・トーンアーム・ケーブル(7NOFC)を使用、アルミ&黒檀削り出しのONTOMO Shop 限定モデルです。
オーディオライター田中伊佐資氏は、実際に本商品を試聴し、下記のように評価しました。
「Silverheart/SA(シルバーハート)が作るデノンDL-103専用シェル『SE-10Σ』は2020年に発売されるやいなや注文が殺到し、入手まで4~5か月待ちの状態だった。
カートリッジとシェルを結ぶリード線を露出させずにワンタッチで装着できる機能性もさることながら、やはり商品のデザイン、仕上がりが素晴らしく、多くの103ファンの心をとらえた。工房を主宰する林晃由さんは『量産品と同じ出来映えではハンドメイドの意味がない』とビスの頭1本1本まで丁寧に磨きあげているこだわりは相当なものだ。そのため月産数が限られているが、まさに一生モノとしての価値がある。しかしながら、20年12月発送(なんと同年7月受注分)をもってオントモショップで販売終了となってしまい、買い逃した僕としては地団駄を踏んだ。だが同じように買い逃した方のリクエストが多かったらしく、この春から仕様を変えて『SE-10Σ』の販売再開が決まった。
これまでオントモショップは木部が花梨のバージョンを販売していたが、工房の直版と同じ黒檀に変更、また内部の配線材はノードストのTN25Mからその上級モデル、リファレンス・インターナル・トーンアーム・ケーブル(7NOFC)にグレードアップした。また内部の様子はうかがい知れないのだが、接着剤の見直し、ビスの追加、クリアランスの変更などを行った結果、全体の強度も増したという。
まだ1個しかないサンプルモデルを自宅で試聴させてもらった。レコードは最近発売されたバリー・ギブのビージーズ集『Greenfields: The Gibb Brothers Songbook, Vol. 1』を選ぶ。この盤はわりとラウドカット気味で、音の締まりにやや欠けるところがある。しかしこの103は音の輪郭をシャープにさせ、がっちりした音像を示した。目が覚めるようなグリップ力だ。しかも前モデルと同等か、それ以上に緻密なトーン。良質なウッドの響きと不要振動の制御が、音質をハイグレードな方向へ確実に導いている。
『SE-10Σ limited2』はサウンド的にも趣味的にもかなり所有欲をくすぐられた。今度は「納期、そんな先ならちょっと静観」とか思わずに、オーダーを入れて首を長くして待つことにします。」
※ 「SE-10Σ limited2」の読み方は、「エスイー・テン・シグマ・リミテッド・ツー」です。
・アルミ&黒檀削り出しボディ
・静謐で美しい響きを生む黒檀
・忘れがちなDL-103の針圧を側面に彫刻
・針カバー使えるので、取り付けも安心!
・ハンドポリッシュのステンレスパーツ
・文字はすべて彫刻
・Ref.7NOFCとリード線名も彫刻
・ステンレスナットでネジ山も安心
・DL-103オリジナルとボディ端子位置が同じ派生モデルは差し替えて楽しめます
・前回の限定版に使用したノードストTN25より上級グレードの配線材です
・セットすると針位置は52ミリに決まります(SPUと同一)。側面の52の彫刻はそれを示しています
DL-103専用 アルミシェル「SE-10Σ limited2」(Silverheart/SA コラボ特別仕様)
・長さ53mm×幅20mm×高さ19mm(ジョイント、指かけ含まず)
・重量:20g
・内部リード線:ノードストTN25M(7NOFC)トーンアームインナーケーブル使用
付属品
・ドライバー:1本
・M2.6 ビス:2本
・六角レンチ:2種(中:表カバー用、小:角度調整用)
※ ハンドメイドのため、発送までに数ヶ月お時間を頂戴することがあります。システムの都合上、他の商品と一緒にお求めいただいた場合、すべての商品がそろったタイミングでの発送となります。ほかにお急ぎの商品がある場合は、別々にご注文いただくことをお勧めします。
音楽之友社創立80周年記念キャンペーン 第1弾 好評開催中!
2021年12月、音楽之友社は皆さまに支えられて創立80年を迎えます。
そこでオンラインショップONTOMO Shopでは、感謝の意を込めてこれまで好評だった商品の特別セットを企画しました。
第1弾のキャンペーン対象商品は、ラックスマン製真空管キットシリーズと、デジタルアンプキットです。
接続に必要なRCAケーブル・キットと、PCからの音源を聴くときに便利なノイズフィルターをセット(5,500円相当)にして、
お値段はなんとラックスマン製キットの価格で据え置き! 各80セット限定です。
このキャンペーンは、2021年5月18日(火)まで実施中!
▲セット内容 【1】 ラックスマン製デジタルアンプ・キット「LXA-OT4」 【2】 エミライ製 USBノイズフィルター「ES-OT4」 【3】オヤイデ電気製 RCAケーブル・キット
▲セット内容 【1】 ラックスマン製 真空管ハーモナイザー・キット「LXV-OT6 mkII」 【2】 エミライ製 USBノイズフィルター「ES-OT4」 【3】オヤイデ電気製 RCAケーブル・キット
▲セット内容 【1】 ラックスマン製 真空管FMチューナ・キット「LXV-OT8」 【2】 エミライ製 USBノイズフィルター「ES-OT4」 【3】オヤイデ電気製 RCAケーブル・キット
▲セット内容 【1】 ラックスマン製 真空管グラフィックイコライザー・キット「LXV-OT9」 【2】 エミライ製 USBノイズフィルター「ES-OT4」 【3】オヤイデ電気製 RCAケーブル・キット
ONTOMO Shop的おすすめ電源関連商品2選!
アース電極のない2P仕様、家庭用コンセントにそのまま使える!
福田雅光氏が監修したカスタムパーツ採用の電源ケーブル・キット。
外径10.5㎜。導体はオヤイデ電気が開発した精密導体「102 SSC」を採用。2.0sq×2芯構成ケーブルで、絶縁体は電気特性に優れた高分子ポリオレフィン。外来ノイズは銅箔テープシールドでプロテクト、カーボン層で静電気の放出を促しています。外皮は柔軟で引き回ししやすいオーディオ専用ハロゲンフリーシースを採用。
ロングセラーで他メーカーの電源ケーブルにも採用されたこともあるオヤイデ電気のP/Cシリーズから、電源プラグ「P-029」をベースに、電源プラグのコンセントに刺さる刃(電極)には無メッキのリン青銅を採用しました。これは本商品でしか手に入らないものとなっています。
本商品はオーディオファンの方にも高い評価を受けているオヤイデ電気製で、オーディオ評論家の福田雅光氏が吟味、監修したカスタマイズ品です。福田氏は、stereo2019年12月号の記事で下記のように評価しました。
「パワーアンプでテスト。ここには別の自作PC-TripleC導体によるケーブルを使っていたが、解像度や魅力で超えてしまった。高域特性は解像度、SN比が高く混濁が少ない。よく伸びて繊細に、音の抜けがよくボーカルの声もすっきりとしてクセがなくニュアンスが冴えている。レスポンスに優れ明快な中音、締まりの効いた低音。この性能であれば、通常3万円以上はするだろう。
それにしてもメッキレス電極の性能が最近高くなっている。これは電極を固定する絶縁構造材の性能が高くなったことが関係している。この価格であれば、電源ケーブルに興味がないとしても、音を重視しているのであれば是非試してみるべきだろう。電源ケーブルでアンプの音が、CDプレーヤーの音が変化する現実を。付属電源ケーブルから交換すると、これまでいかに多くの性能を捨ててきたかわかるはずである」
非常に珍しい手巻きで製作されたEIコア型トランス使用の電源アダプター。
PT70EI用ケーブルが付属しているため、届いてすぐに使用可能です。
シャーシはアルミ削り出し。見た目にも美しいだけでなく、約1.9kgの重量でずっしりと安定しています。
DC電源は2ポート仕様。2つのスピーカーに供給可能。
PT70EI用ケーブルが付属。
非常に珍しい手巻きで製作されたEIコア型トランス使用の電源アダプター。PT70EI用ケーブルが付属しているため、届いてすぐに使用可能です。
多くのDIY系ハイエンドのグループに支持されるトランス製造に長けたKKVOX社(香港)のケネス・ウォン(Kenneth Wong)氏による、丁寧な手巻きで仕上げられた15V仕様のトランスリニア電源です。お手持ちのデジタルアンプやDACが15Vであれば、滑らかで立体的な音質向上が期待できます。
ラックスマン製 真空管フォノイコライザー・キット「LXV-OT10」をお買い上げの方にお勧め!
ラックスマン製真空管フォノイコライザー・キット「LXV-OT10」のオペアンプ交換にお勧めな「MUSES01」「MUSES8920」(JRC製)のセット!
stereo編 ONTOMO MOOK「レコ―ドが覚醒する! EQカーブ調整型真空管フォノイコライザー」を入手された方に朗報! 冊子の記事内で小さく告知をしていただけであるにも関わらず、大変な好評をいただき発売から一週間を待たずに完売した「ONTOMO Shop限定 オペアンプセット」が、セット内容を新たにして数量限定で再販売決定しました。オペアンプを交換すると、確実に音は変わります。どのような音になるか、自分好みの音になるか……、そんなことを思いめぐらせながらオペアンプ交換を試してみませんか? もちろん、ラックスマン製真空管フォノイコライザー・キット「LXV-OT10」以外のオペアンプ交換にもオススメです。
なお、このセット商品には、ラックスマン製 RCAショートピン 「LXJ-OT5」 〔4個セット〕が付属します。
※ オペアンプ交換を含む改造は、必ず自己責任で行なってください。
※ オペアンプ交換の際には、必ず電源を切り、コンセントを抜いた状態で行なってください。
※ 冊子で案内していた「鋼のCD/LPスタンド」付属のセットは完売しています。
※ 数量限定。在庫数に達し次第、販売終了となります。
※ 2021年3月上旬ごろ発送予定です。
- 新日本無線(JRC)製 高音質オペアンプ「MUSES01」
プレミアムオーディオ機器向け、2回路入りJ-FET入力高音質オペアンプです。音質に大きな影響を与えるフレームに、世界で初めて(※JRC調べ 2009年5月現在)無酸素銅を採用したプレミアムオーディオ機器に最適なオペアンプ製品です。
・動作電源電圧:Vopr= ±9V ~ ±16V
・低雑音:9.5nV/√Hz typ. @f=1KHz
・入力オフセット電圧:VIO= 0.8mV typ. 5mV max.
・入力バイアス電流:IB= 200pA typ. 800pA max. @Ta=25°C
・電圧利得:Av=105dB typ.
・スルーレート:SR=12V/µs typ.
・バイポーラ構造
・外形:IP8 (実装面積8.8×6.4×6.75mm)
・応用:高級オーディオ機器/プロ用オーディオ機器動作電源電圧
- 新日本無線(JRC)製 高音質オペアンプ「MUSES8920」
ハイエンドオーディオ機器向け、2回路入りJ-FET入力高音質オペアンプです。多くのオーディオ機器への搭載と、多くのオーディオファンに”真実の音”を提供することを目的として開発された、MUSESシリーズのマスプロダクションモデルです。
・動作電源電圧:Vopr= ±3.5V ~ ±16V
・低雑音:8nV/√Hz typ.
・入力オフセット電圧:VIO= 0.8mV typ. 5mV max.
・入力バイアス電流:IB= 5pA typ. 250pA max. @Ta=25°C
・電圧利得:Av=135dB typ.
・スルーレート:SR=25V/µs typ.
・バイポーラ構造
・外形:DIP8 (実装面積8.8×6.4×6.75mm)
・応用:ハイエンドオーディオ機器/プロ用オーディオ機器
- ラックスマン製 RCAショートピン LXJ-OT5 〔4個セット〕
入力端子に接続して、信号経路(ホット)とアース回路を短絡(ショート)させてノイズの侵入を防ぐRCAプラグです。使用していないフォノ入力端子やライン入力端子などに装着することで、重量による機器への制震効果もあります。
スペック(1個あたり)
・ 材質、仕上げ:真鍮無垢削り出し、24K金メッキ
・ 外形寸法:長さ28.5 × 径 12mm
・ 重量:12.5g
ウッドケースでもアップグレード可能。ちょっとしたひと工夫による密着作戦によってもたらされる、音全体のしっかりした安定感。
stereo編 ONTOMO MOOK「レコ―ドが覚醒する! EQカーブ調整型真空管フォノイコライザー」の付録は、僕のシステムのレギュラーとしてすっかり定着した。2万円もしないので、宣伝用の誇張かよと思われそうだが、本当にそうなのだ。
たまにサブで使ってみるか程度のモチベーションだったのは確かだ。ところがムック本文の「改造のすすめ」を見ながら手を加えていったら、みるみるうちにクォリティが上がった。特にACアダプターの電源対策は効く。何がいいのだろうと迷うのなら、フィディリティムサウンド15V仕様トランス電源アダプター(※編集部注1:ONTOMO Shopで現在好評発売中)をオススメしたい。しかしだ。簡単に改造できないのが筐体だ。
本文でオペアンプの交換記事を書いている福田雅光さんも次のようなことを書いていた。
「(オペアンプを交換して)こんな音が得られるのであれば、もっと立派なケースで作り直したくなる。そうすると20万円ぐらいの価値があるだろう」(※編集部注2:MOOK冊子内記事および本誌12月号参照)
それでふと思いついた。「ラックスマンキットシリーズ用 ブラックウォールナットケース」があるじゃないか。見栄えはもちろん、当然音も向上すると僕はにらんだ。
というのも、僕は同じ製造元(アクロージュファニチャー)、同じ無垢材のブラックウォールナット・ボードをパワーアンプの下に敷いていて、これがまたいい感じなのだ。
早速ケースを入手して、フォノイコをはめ込んでみる。やはり市販の完成品といっていいほど雰囲気がアップグレードした。本体に肉薄する価格だが、無垢材には深い味わいがあり、一挙に愛着が増した。
音もボディの金属的な鳴きがやや抑えられて、ブラックウォールナットの厚みのある響きが付加された。
ただこの状態は、フォノイコの底板がケースに載っているだけだ。装着の都合上、本体と天板・側板の間にはコンマ数ミリの隙間がある。
そこでケースと底板の間に厚紙を差し込んで上に押し上げ、天板とケースを密着させた。まずは手っ取り早く紙を使ってみたが、素材、面積、位置など、これから検討する要素はたくさんありそうだ。もちろん天板や側板にも試す意味はあるだろう。
同時にケースの脚も大きなテーマになる。とりあえずブラックウォールナット・ボードと水晶製インシュレーターのマッチングが良かったため、それにならったが、もっと探る余地は残っている。
ともあれ、ちょっとしたひと工夫による密着作戦によって、音全体によりしっかりした安定感をもたらした。無垢材をさらに有効活用できたといってもいい。
ここまで来ると、このフォノイコの価格がいくら相当にまで上がったかは数字では答えられない。もはやシステムで代え難い存在になっているのだ。レギュラーのフル稼働はしばらく続きそうだ。 (オーディオライター 田中伊佐資)
スペック
・サイズ:W197mm × H96 × D97 mm
・板厚:10mm
付属品
・インシュレーター(4個):円柱アルミ(径20mm×高さ10mm)
・両面テープ
※ 写真は使用イメージです。キットは別売りです。