【この夏、家族で行こう!編集部広報おすすめ施設②】 [秋田]フェライト子ども科学館

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フェライトの入門に最適! 子どもの好奇心をくすぐる仕掛けがいっぱい

TDK歴史みらい館から約1キロ南に、フェライトの関連施設がもうひとつある。TDK創始者である齋藤憲三氏の生誕100年を記念して建設された フェライト子ども科学館 だ。齋藤氏がそうであったように、次世代を担う子どもたちにも科学に対する情熱を抱いてもらおうと、好奇心や探求心を刺激する仕掛けや展示物が多数展示されている施設だ。

まず建物に入ってすぐに「いたずら鏡」や「握手ミラー」といった展示物があり、いきなり子どもたちの「何これ? おもしろい!」が炸裂する。さらに、もれなく子どもたちが興味を抱くであろう宇宙や地球の不思議体験ゾーンを通り、展示室に至る。

自分と握手⁉ エントランスに設置されている「握手ミラー」
上を見上げれば、もうそこに科学の楽しさが広がっている!

もちろん館名にもあるフェライトのことも、展示物やパネルで丁寧に説明されている。TDK歴史みらい館と重なる部分もあるが、両方を併せて訪れることでより深くフェライトの性質を理解できるよう、違った角度や切り口から紹介されているのが面白い。

そもそもフェライトとは何なのか、実物を添えて子どもでも分かりやすく説明している

また、科学や磁石と「音」とは密接な関係があることから、音に関する展示物も多い。メロディ滑り台のほか、テルミン、音に反応する展示物など多数設置してある。特に目を引くのは大きなヘッドホンを模した展示物だ。スピーカーは磁石の力を使って音を鳴らしているが、どうして磁石が必要なのか。それを体験して理解することができるようになっている。

「音とカタチのゾーン」では、さまざまな形で『音』に触れることができる。巨大なヘッドホンの中には磁石があり、磁石を近づけると音楽が聴こえ、遠ざけると音楽が聴こえなくなるというスピーカーの原理を利用した体験コーナーが設けられている
磁石をくっつけると……「あっ! 聴こえた!」
【説明文より】「スピーカーには強力な磁石が使用されており、フェライト磁石(ハードフェライト)が多く使用されています。」

この他にも、わくわくジャングルジム、熱気球のほか、シャボン玉の中に入れるジャンボシャボン玉など、遊びを通して科学を身近に触れることができる設備が目白押しだ。8月には米村でんじろう先生の実験教室も予定されているそうだ。夏休みの思い出作りに、はたまた宿題や自由研究のネタを求めて訪れてみるのもいいだろう。

毎週末、「フェライト磁石づくり体験」が行なわれている。くっつくことのなかったふたつの石が、一瞬で磁力を持って磁石へと変化する様子を体験することができる
今回の取材で館内の説明をしてくれた、にかほ市教育委員会科学館班長安在正道氏(右)と、館スタッフの山下氏(左)

科学館のすぐ隣はサイエンスパークという公園があり、カリヨン・モニュメントやふわふわドーム(トランポリン)も併設されていて、館内でも館外でも親子で楽しめる
サイエンスパーク内にあるバラ園では取材当時(5月下旬)、色とりどりの花が咲き始めてよい香りが漂っていた。秋にも見ごろを迎えるという

フェライト子ども科学館
〒018-0402 秋田県にかほ市平沢字宝田4-1
TEL:0184-32-3150  FAX:0184-32-3153
開館時間:9:00~16:30(最終入館受付:16:00)
休館日:月曜日(祝日の場合、その翌日)
※臨時休館あり。必ず事前にホームページなどで確認を。
入館料:大人(高校生以上)500円 子ども(小中学生)300円

アクセス:JR羽越本線「仁賀保」駅から徒歩約15分(タクシーで約3分)、日本海東北自動車道「仁賀保」ICより車で約5分、駐車場完備

※この記事は stereo2023年7月号掲載の特集記事「夏休みに親子で行きたい! オーディオを感じさせるミュージアム」を当ブログ用に再編集したものです

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