フェライトの入門に最適! 子どもの好奇心をくすぐる仕掛けがいっぱい
TDK歴史みらい館から約1キロ南に、フェライトの関連施設がもうひとつある。TDK創始者である齋藤憲三氏の生誕100年を記念して建設された フェライト子ども科学館 だ。齋藤氏がそうであったように、次世代を担う子どもたちにも科学に対する情熱を抱いてもらおうと、好奇心や探求心を刺激する仕掛けや展示物が多数展示されている施設だ。
まず建物に入ってすぐに「いたずら鏡」や「握手ミラー」といった展示物があり、いきなり子どもたちの「何これ? おもしろい!」が炸裂する。さらに、もれなく子どもたちが興味を抱くであろう宇宙や地球の不思議体験ゾーンを通り、展示室に至る。
もちろん館名にもあるフェライトのことも、展示物やパネルで丁寧に説明されている。TDK歴史みらい館と重なる部分もあるが、両方を併せて訪れることでより深くフェライトの性質を理解できるよう、違った角度や切り口から紹介されているのが面白い。
また、科学や磁石と「音」とは密接な関係があることから、音に関する展示物も多い。メロディ滑り台のほか、テルミン、音に反応する展示物など多数設置してある。特に目を引くのは大きなヘッドホンを模した展示物だ。スピーカーは磁石の力を使って音を鳴らしているが、どうして磁石が必要なのか。それを体験して理解することができるようになっている。
この他にも、わくわくジャングルジム、熱気球のほか、シャボン玉の中に入れるジャンボシャボン玉など、遊びを通して科学を身近に触れることができる設備が目白押しだ。8月には米村でんじろう先生の実験教室も予定されているそうだ。夏休みの思い出作りに、はたまた宿題や自由研究のネタを求めて訪れてみるのもいいだろう。
フェライト子ども科学館
〒018-0402 秋田県にかほ市平沢字宝田4-1
TEL:0184-32-3150 FAX:0184-32-3153
開館時間:9:00~16:30(最終入館受付:16:00)
休館日:月曜日(祝日の場合、その翌日)
※臨時休館あり。必ず事前にホームページなどで確認を。
入館料:大人(高校生以上)500円 子ども(小中学生)300円
アクセス:JR羽越本線「仁賀保」駅から徒歩約15分(タクシーで約3分)、日本海東北自動車道「仁賀保」ICより車で約5分、駐車場完備
※この記事は stereo2023年7月号掲載の特集記事「夏休みに親子で行きたい! オーディオを感じさせるミュージアム」を当ブログ用に再編集したものです