MOOK付録スピーカーユニットで競い合う! 「第8回 自作スピーカーコンテスト」 受賞作品はこれだ

去る2017年12月16日、東京神楽坂にある「音楽の友ホール」にて、音楽之友社月刊ステレオ主催の「第8回 自作スピーカーコンテスト」が行われました。

読者が付録のスピーカーユニットで競い合う自作スピーカーコンテストは、年に一度ずつ回を重ね、今回で早や第8回目。今回のレギュレーションは、2017年7月に発売されたムック「これならできる特選スピーカーユニット パイオニア編」の付録スピーカーユニット「OMP-600」。

前回同様、「一般部門」「シンプルワーク部門」「匠部門」の3部門で応募受付を行なったところ、この6㎝径フルレンジの料理に挑んだ212通もの応募が、受付締切日までに寄せられました。

ここでは6人の審査員による審査を経て見事受賞の栄冠に輝いた9作品と、「作品展示&試聴会・授賞式」(詳細レポートは「Stereo」2018年2月号掲載)にて行なわれた来場者投票により決定した「来場者が選ぶ№1スピーカー」第1位作品を紹介します。


審査員

向かって右から 石田善之氏、須藤一郎氏、佐藤勇治氏(ワイエス クラフト)、小澤隆久氏、野原光久氏(パイオニア株式会社)、岩出和美(「Stereo」誌編集長)



「一般部門」 第1位
当日の来場者投票による「来場者が選ぶ№1スピーカー」第1位
尾崎 彰さん作『OJJ SOUND 2017エントリーMODEL』

「オーソドックスなバスレフ方式ながらしっかりとしたフレーム構造で、バッフル素材の選び方やラウンドした側面など工作精度も見事。素人の域を脱したペイントも美しい。歪み感、雑味感を伴うことのない充分な低域のエネルギーがあり、音は今回もっとも素晴らしい出来栄えだった」(石田・評)


「一般部門」 第2位 後藤義博さん作『小さなダンプ』

「往年の銘機、テクニクス7のウーファー部構造をキャビネットの参考に、充分な低音再生を実現している。板厚は30㎜もあるが響きが自然で素晴らしくバランスのとれた音質を評価。名前の通り小型で重量感溢れる作品」(佐藤・評)


「一般部門」 第3位 大嶋和彦さん作『小鳥ちゃん』

「3㎜厚のシナ合板を用いたコンパクトサイズのバックロードホーン。工作の精度も高く仕上げも美しい。低域の音圧が心地よく伝わってくる。低重心な音場をベースに艶っぽさを秘めた音像のしなやかな質感も好印象である」(須藤・評)


「シンプルワーク部門」 第1位 渡辺陽太さん作『prot 1』

「音の分離が良く、各楽器の音色の違いがよくわかった。教会の残響(試聴時の音源)も濁りがなくきれいに響き、ボーカルも品位を感じる音。ユニットを後方からも支えた効果や、丁寧に音質調整を行なったことが感じられる良い作品だった」(小澤・評)


「ワンダフルで賞」 塚田郁男さん作『愛犬型スピーカー [ブヒブヒ] いやしMAX』

「飼い犬がモデルで、耳はリフレクターという発想の遊び心と工作の楽しさを結びつけたポイントを評価したい。頭部分は五角形、胴は八角形だが、内部はボイド管を巧みに活用してLR二分割。ダブルバスレフで充分な低音感が得られている」(石田・評)


「パイオニア賞」 海老沢 正さん作『福音電機 六型拡声器』

「“サイレンサーモジュール”という斬新的な方式を取り入れた作品で、その理論は特に背圧の高い今回のスピーカーには有効であると思います。音の面では特定の帯域が強調されることもなく、特にジャズ系のソースで音の粒立ちも良く、心地よい鳴りっぷりでした。今後さらに追い込んでもらい、当該手法の確立を期待します」(野原・評)


「パイオニア賞」 砺波浩二さん作『目が点』

「積層板で造形されたキャビネットは大変ユニークで、手づくりでしか表現できない独創性を感じさせる形状となっています。音質は大変バランスの取れた音づくりになっており、どのジャンルのソースも心地よく聴くことができました。造詣手法と音の方向性について、今後の参考になる作品でした」(野原・評)


「ステレオ賞」 田中敏文さん作『DD Boombox [なきむしロボット] 』

「左右一体型のラジカセ型スピーカーに小型アンプを組み合わせたモデル。左右の仕切り壁が変形であること、バスレフポートが伸縮するあたりにベテランの味が垣間見える。そして充実したステレオ再生を実現、文字通りステレオ賞とした」(岩出・評)


「敢闘賞」 柏木 健さん作『置き方色々、和の風合い、陶器スピーカー』

「陶器の肌触りや美しい紋様が素敵な球形のバスレフタイプ。自然な音場の展開が好印象である。音域のバランスも素直で美しい。ジャズボーカルの艶っぽさを秘めたハスキーさの雰囲気も心地よい。オケの迫力にも負けない」(須藤・評)


オーディオライターゴン川野氏による本コンテストの詳細と、審査通過全作品は「Stereo」2018年2月号をご参照ください。なお、「匠部門」は全体のレベルが上がったためかコンテスト史上初の「該当なし」となりました。

本日は「Stereo」8月号 および MOOK 3冊の発売日です!

関東甲信、東海、近畿、中国地方はいよいよ梅雨明けとなりましたね!全国一斉に…とは残念ながら行きませんでしたが、工作の夏が始まった感を抑えきれない編集部一同です。さて、以前より予告していた通り、「Stereo」に毎年恒例のスピーカーユニットの付録は今年は付きません。その代わり、MOOKでパワーアップして登場!もうその手に取られましたか?

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【1】 Stereo 8月号(詳細・ご注文はこちら)特別価格 1,080円(本体価格 1,000円)
4910054410877

【増大特集】「自作でGO! 前人未到の音に向かって オーディオクラフト2017」

 

 

 

 

 

 

 

・カラーグラフ・工作人間大集合2017!
・クラフトマンの地力を蓄える~“音”を知り、スピーカーを知り、その先の構想へ(佐藤勇治[ワイエス クラフト])
・オーディオ用品&身近な物で大実験! 吸音処理の達人になる(小澤隆久)
・ネジの素材、ユニットの留め方で最終的な音を仕上げる(キヨトマモル)
・バッファーが世界を救う!? CDをアナログの音にするためのバッファーアンプ製作(峰尾昌男)
・気持ちいい響きがする樹種を探せ!~無垢材の聴き比べ~(田中伊佐資、岸邦明、編集部)
・真空管ミニパワーアンプ・キットの製作(遠藤正奥)
・ムック付録ユニット採用 ~自作スピーカー作例一斉試聴会
・第8回 自作スピーカーコンテスト開催のお知らせ
・特別企画「バクーンのKUMAMOTOサウンドと復興への支援」(村井裕弥)
・【短期連載】PM-10の可能性を極める
・PM10でロック、ジャズ向けスピーカーを聴く(岩井 喬)
・【短期連載】音響イベント・レポート
・「防音工事をすると音が良くなる ~防音が音の満足度を上げる」(炭山アキラ)
・本誌評論家が選ぶ「ハイCPコンポグランプリ」修正版(岩井 喬/田中伊佐資)

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【2】Stereo編 ONTOMO MOOK「スピーカー工作の基本&実例集 2017年版」(詳細・ご注文はこちら) 定価 4,320円(本体価格 4,000円)
962690

【特別付録】 パイオニア製6cmフルレンジ・スピーカーユニット 対応エンクロージュア・キット

同時発売のMOOK[スピーカーユニット パイオニア編」の付録「6cmユニット」に対応するエンクロージュア・キットが付いています。このキットを組み立てて、パイオニア6cmユニットを付けるだけでスピーカーシステムが完成します。今回はONTOMO MOOK付録キットとしては初めてQWT(市販のスピーカーシステムには採用例がほとんどない共鳴管方式とも呼ばれる)方法を採用。6cmユニットとは思えない低音が楽しめます。

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【3】Stereo編 ONTOMO MOOK「これならできる特選スピーカーユニット パイオニア編」(詳細・ご注文はこちら) 定価 3,780円(本体価格 3,500円)
962670

【特別付録】 パイオニア製6cmフルレンジ・スピーカーユニット

パイオニアは日本で初めてハイファイダイナミック型スピーカーを開発後、多くの名作スピーカーシステムを世に送り出しているメーカー/ブランド。その血統を受け継ぐのがこちら。6cm口径と小さいながらとても大きなマグネットを持っていて、小口径を生かしたデスクトップ用の小型スピーカーはもちろん、低音を稼ぎ出す長いホーンを持つバックロード型スピーカーにも対応。駆動力の高さからレスポンスのよい音が楽しめます。

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【4】Stereo編 ONTOMO MOOK「これならできる 特選スピーカーユニット フォステクス編」(詳細・ご注文はこちら) 定価 4,968円(本体価格 4,600円)
962680

【特別付録】 フォステスク製8cmフルレンジ・スピーカーユニット

大好評頂いた「Stereo」2016年8月号付録のフォステクス製8cmスピーカユニットをさらにグレードアップして付録に。昨年のユニットもフォステクスのフルレンジ初のアルミ製振動板採用で大きな話題を呼びましたが、今回はさらにフォステクス初となる「フェイズプラグ」(振動板中央の円錐状のもの)も採用。高域の位相特性を改善させる効果を持っており、加えてマグネットも大型化。大きくクォリティアップされた付録です。

※対応エンクロージュアは オンラインショップ「オントモ・ヴィレッジ」で取扱中!9月10日(日)まではキャンペーン実施中。キャンペーン期間中、エンクロージュアをお買い上げの方にもれなく 8cmメタルコーン・フルレンジ「M800」をお付けします! 本誌付録「OMF800P」と付け替えて音の違いをお楽しみください!